Memento Mori


Memento Moriとはラテン語で「死を忘れるな」という意味の言葉で、死だとか物事の終わりの必然性を人に説くことばだ。その言外の意味としては、「人はいつか死ぬから今を楽しめ」というものであったり、「今は栄えているけどいつかは滅びることもあるのだから気を抜くな」というものであったりさまざまであるのだが、私にとっては、「いかなることも当たり前にするな」という意味に収束する気がする。

私たち、すくなくともこのブログを読んでいるほとんどの人は、この現代に生きていく上で、死を意識することはほとんどない。あたかも当然のごとく、すべてが永遠に続いていく、そんな気すらしていてもさしあたってあまり支障はない。そして、その幸せのあまりに、いろいろなこと―それは、人の恩だったり、自然の美しさだったりするのだが―を当たり前にしてしまうことがしばしばある。

それでも、少なくとも日本にいるよりかは死ぬ可能性が高そうな場所に行こうともなると、やはりいろいろなことを振り返る。そしてそんな時、なんだかすべてに感謝する気に、いや感謝しなくてはいけないのではないかという、pessimisticなモードになり、そして、Memento Moriという言葉を思い出すのだ。まぁ、人生の振り返りを強制的に行うという意味では、まんざら悪いことでもないのかもしれない。

ということで、一ヶ月ちょっとパプアニューギニアに行ってきます。結構、観光地化された「いい」ところらしいです。うれしいようなうれしくないような。たぶんうれしくない。
まあいずれにしろ、死なないはず◎

【補足】
と書いた後で、なんですが、6人の調査チームに対して結局ビザが下りず、現時点で、渡航延期が決定されました。(10/16) 次にいくとしたら11月後半の可能性が高いのですが、それまでにもビザが下りるかどうかわかりません。でも下りたときはきちんといけるように、そこまでには卒論を仕上げておきたいところです。


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