あなたの大切なものは何ですか
前から憧れていた、医師で写真家の山本敏晴さんの写真展が銀座のCanon Galleryで開催されていたので仕事帰りに、スタッフと一緒に訪れた。
「あなたのたいせつなものはなんですか? …カンボジアより」と題されたこの写真展には、全部で40点くらいであろうか、カンボジアに住む子どもたちと、その子の住む環境が
写真で描き出されていた。そして、同時に展示されていたのが、その子供たちが描いた、一番大切にしているものの絵だった。
山本さんの写真は、貧困をそのまま描き出している。そのままに。つらい貧困だけど、そこには必ず、力強く生きる人がいて、笑っている子どもがいる。それがそのまま描き出されている。
貧困の写真を撮るとどうしても、悲惨な絵をとろうとするのが、悲しきことに、大半の写真家の、そして写真を選んでマスに届ける編集者の本能かもしれない。少しの間により多くの関心を引くためにだ。
でも、それでは本当の関心を引いたことにならない。
一番大切なのは、今、この瞬間に、どこかで、誰かが生きている、そういったほぼ無限の広がりをもった空間が、私たちとそれを囲む世界に存在することを実感させることだと思っている。世界をひとつだと認識させることだ。
う~ん、分かりづらいが、
今は眠いので、そのままにしておこう。
で、何気なしに足を運んだ写真展だったのだが、なんと、ご本人がいらっしゃった。もうね、すごくうれしかったですよ。ずっと気になっていた写真家だったので。少しお話しさせていただいたいて、活動のこと聞かせていただきました。
ここのところ、貧困撲滅ということに関して悩んでいた私ですけど、少し気持ちが救われました。問題は根本的には解決してないのですが。
でも、名刺渡した時に、学生か、教職員か聞かれたのは、まぁ、しょうがないんだけど、2mmへこみました。講演を是非聞きに行ってみたいと思いますが、今度は間違われないように、若ぶっていきたいと思う井上陽介なのでした。。