ネクストマーケット


ずっと前に、Goriさんからすすめられていたネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略(C.K.プラハラード スカイライト コンサルティング / 英治出版)をようやく購入し、読み始めた。

って、本当に読み始めたばっかりなので、この本に何が書かれているか、まだまだ分からない。ただ、ひとことで言えば、表紙に書いてあるがごとく、

「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略

らしい。BOP(Bottom of Pyramid=既存の経済システムの底辺)市場の大きな可能性をこの本では語っている。

確かに、地球上人口が70億人に達しようとしている現在、途上国と呼ばれる地域に暮らす人の人口は、50億。その人たちを「上手い具合」に、市場活動に巻き込むことができたら、今までの未開の地でも経済は発展し、貧困を撲滅するひとつのきっかけになるかもしれない。(もちろん、お金のフローが上手い具合に彼らの生活に還流していくようにしないといけないのは、もちろんだろう。)

われわれが途上国に介入しないのはなぜか。

まぁ、いろいろあるんだろうけど、「途上国」というOne Wordでくくるあまり、理解が停止している部分も少なからずあるのだろう。そもそも、あれだけ世界各地に広がっている場所を「途上国」としか、われわれは言及しないのは、思考停止といってしまってもなんの差し支えも無いかもしれない。

途上国にだって、車は走っているし、携帯電話を持っている人はたくさんいる。いい製品を買う余裕が無い、というのは一部の真実だけど、それは本当に一部で、他には、いい製品を購入する意欲に満ち溢れている人口がたくさんいる。現に、カメルーンで見たおかしな現象は、お金がなくておなかがすいたといっている人が、携帯電話を持っているということだ。他人が、その人の生活の中で何にプライオリティをおくのか、ということは、すぐには分からない。

本の内容からは少しずれるが、貧困層にアプローチするということでよく考えてみると、貧困層にはたくさんの人材がいることに気がついた。日本の1学年の人口は約120~150万人。仮に、理科Ⅲ類にいける人を「優秀」だと、無理やり仮定すれば(笑)、その中に100人いる。

割合としては、100/1,200,000である。

私は優秀な人材はどの集団にも等しい確率で存在していると考えているので、途上国全体にどのくらいそういった人がいるか、考えてみると、
50億×100÷1,200,000=416,666人
いることになる。これってすごくない?理Ⅲが41万人もいるんだよ?

もちろん、今現在、彼らがそこまでのパフォーマンスをするかといえばそうともいえないだろう。基礎教育の問題、また基本的なニーズの不足に苛まれているかもしれない。もしくは、出世コースが世襲システムに阻まれているかもしれない。

でも、素材としてはそれだけいるのはまちがいないしことだし、それだけたくさんの人材を有効活用していない現状は非常にもったいないような気がしてきた。

BOP市場というものへの興味は高まるばかり。

ネクスト・マーケット—どんどん読み進めていきたい。すごくmotivating。(とはいっても、今たくさんの本を平行して読むというなぞの行動をとってしまったので、まだまだたくさん時間はかかりそう。)


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