MTG20140116

中国が汚染許可取引制度を検討へ

・周生賢・環境相は、可能な限り早期に汚染許可の取引の試験的なプロジェクトに関する提案を発表すると述べた。
・中国の主要都市や省は今週、環境保護省が設定した5─25%の大気汚染物質削減目標の達成を目指す方針を示し、
・同省は進捗状況を評価するためのシステム構築を検討するとしていた。
・中国にはすでにSO2やNOxの排出許可を売買できる国内取引プラットフォームが20以上あるが、効果は限定的。

コメント
・排出権取引はみながルールを遵守するという前提がなければ意味がないのだけど、そこはどうやって担保されるのだろうか。
・環境省のホームページに中国の排出権取引についてまとめたページがある。どうやら域内の大きな事業者に参加が義務づけられているよう。
 http://www.env.go.jp/earth/ondanka/det/os-info/mats/cn20121025.pdf

リンク
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA0904520140110

China’s reliance on coal reduces life expectancy by 5.5 years

・空気汚染と平均寿命の関連を調べた研究(PANS)。
・中国北部は南部に比べて大気汚染を原因として5.5年平均寿命が短くなっている。
・中国北部は石炭に過剰に依存していることが原因。淮河政策(Huai River policy)で北部住民に石炭を無料で提供したころからの伝統。
・1981年から2000年のデータによると北部の方が南部よりも55%汚染がひどい。
・そして、1991年から2000年の死亡データと結びつけたところ、心・呼吸器系の疾患の死亡率にのみ関連があった。

コメント
・日本でも同様の研究ができる可能性はあるのだろうか。
・過去の環境データをどこかでアーカイブしていたりしたら、SaTScanとあわせて分析をかけられたら素晴らしい。来年度だな。

リンク
 http://www.theguardian.com/environment/2013/jul/08/northern-china-air-pollution-life-expectancy
 http://www.pnas.org/content/early/2013/07/03/1300018110(PNASのリンク)

Smoking Prevalence Steady in China, but Numbers Rise

・1980年から2012年のあいだに中国では、喫煙率は30.4%から24.2%になったものの、全体として人口が増加しているため喫煙者数は1億人増加した。
・2012年には2.81億人の喫煙者がおり、世界の喫煙者の1/3をしめる(中国中央テレビによると3.5億人)。
・規制をしないと早期の死亡、健康コスト、環境コスト、経済コスト、家族へのコストなどが生じてしまう。
・平均タバコ本数は増加している。1980年には15本だったのが2012年には22本になった。世界平均は18本→17本。
・ちなみに女性の喫煙率は減少傾向にある(8%から4%)。

コメント
・思ったよりも喫煙率が低いことにびっくりした。インテリはあまり吸わないものな…。
・村のおじさんが俺を迎えに来た街の人に煙草をすすめるも、断られるという光景はたまに見る。

リンク
 http://sinosphere.blogs.nytimes.com/2014/01/09/smoking-prevalence-steady-in-china-but-numbers-rise/?_php=true&_type=blogs&_r=0

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