ラボワークの反省
作業行程が明らかになっている場合でも作業が進まないのは、やる気がないか、そもそもやる必要がないからか。
今週いっぱいは2008年に研究室で収集した血液サンプルと李君が今回収集した血液サンプルの分析に時間を割く予定だ。李君のサンプルは先日集めてきたばかりなので、今がその分析を行なうべき時間なのだけど、08年のサンプルは3月からずっと分析を進めようとしていながら、なかなか分析が終わらず、とうとう8月になってしまった。果たしたやる気がないのか、それともやる必要がないのか・・・。やる気もあるし、必要も感じてはいるのだけど、どうもいろいろなトラブルが頻発してそのたびに鈍くさい対応をしてスマートに行かなかった。
もし今回の分析が上手くいかず、試薬を再調達しないといけないなんていうことにでもなったら(すくなからず起こりうるリスク)、また時間を取られてしまう。そうすると、11月にまた海南島に来たときか李君が卒業したあとの5月とかに再分析ということになるだろう。考えるだけで恐ろしいし、そもそもいつまでもチンタラしているのは本当にいやなので、何とかして片付けさせてください、カミサマ。
今後の反省のために、数点備忘録。
I. 無用の用/必要量の2倍購入する。
今回もだいぶお金を突っ込んでしまったけど、もし今回のように勝負をかけるんだったら、やはりドンと大きく勝負をかけるべき。金が無駄になってしまう可能性は高いけど、金は時間とは違って取り返しがつく。海南島での時間は日本でバイトしても戻ってこない。とはいえ「ご利用は計画的に」なので、はじめに天井を決めて、その50%の額で出来る内容を考える。そしてその倍購入する。
試薬は納期がどうしても長い。日本と海南島という距離の制約があり自由に行き来できない中で、試薬が切れてしまうことは試薬の金額以上の損失を意味する。
II. 信じるものは大体救われない/必ず自分の責任で確認する。
人に委託するというのは不確実性を増やすことに等しい。作業の一つひとつの最終確認を必ず自分で行なう(試薬の納品時のチェックなど)。確認を怠り作業工程の遅延が起こった場合はすべて自分の責任である。また失敗が起こりそうなところは自分で失敗するほうが、精神的に却ってラク(これは個人差がありそう)。
III. サンプルは採り放題ではありません、食べ残しは禁止です。/サンプル分析の時間も含めてスケジューリングする。
今回李君と私で採集した2300のサンプルは分析を終えているのだけど、すこし採りすぎて分析が大変だったな、と。食べ放題に行く日体大生じゃないんだから、採り過ぎるのも考えもの。「いつか分析します」というのは「しばらくは分析しません」と声高らかに宣言しているくらいアホらしいということを忘れずにしたい。どんなにかかっても1ヶ月で終わる内容が限界である気がする。だって私、ラボワーカーじゃないもの。もう今回一生分の実験をしましたー。
まぁ、一言で言ってしまえば全体的に読みが甘かった。実験室という、どう考えてもコントロールできる環境下において、「想定外」の問題が多発しすぎた。これは単に想定が甘かっただけ。今回の反省をしっかりと活かして、試料の分析までを含め構造化した、調査システムを構築できないものだろうか。