下宿先から海南CDCまでの道は毎朝のように人だかりが出来ている。中央でマイクを使って威勢のよい口調でまくし立てる人、そしてその周りで熱心に話を聞く人々。いったい何をやっているのかというと宝くじの販売だ。宝くじといえば日本では公営ギャンブルのひとつで政府の管理下におかれ、それを破るものには厳罰が下されるが、ここ中国ではそんなことお構いなしだ。そう、なんと自分で宝くじを売っているのである。つまり中央に座るおじさんの職業は、自営業(宝くじ業)なのである。
この宝くじは日本のナンバーズのように数字を当てるものなのだそうが、面白いことに当選番号は実際に公営で行っている宝くじの番号を使用するとのこと。それでは直接公営の宝くじから買えばいいようなものだが、人々がそうしないのにはわけがある。実はより高額な当選金をかけているからなのだ。
たとえば日本だと宝くじの期待値は約45パーセント。当選金を2倍にしても理論上は儲かるはずである。しかも万が一、高額当選が出たらそのまま逃げることも可能。儲けることが確実な宝くじ業だ。
いくらなんでも中国で宝くじ業をはじめるわけにはいかないとしても(方向転換しすぎでしょ。)、一度くらいは買ってみよう。
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