PNG Aids victims ‘buried alive’
BBCニュースにショッキングなニュースがあった。タイトルの通り、HIV-positiveの人を生き埋めにしているという。PNGとは、Papua New Guineaのこと。調査で、10月に行くこともあって、よりビックリした。
HIVへの偏見は、その感染経路の特殊性や、人々に認識され始めた当初の理解不足などによって、以前から色々なケースが報告されている。今回のケースのように殺されてしまうことや、村から追い出されてしまうケースなどさまざまである。
Some people with HIV/Aids in Papua New Guinea are being buried alive by their relatives, a health worker says. Margaret Marabe said families were taking the extreme action because they could no longer look after sufferers or feared catching the disease themselves.
面倒を見切れないというのは、金銭的にという面と同時に、精神的な面でもいえることだ。感染メカニズムが分からないければ、それは、どんな病気であっても恐ろしいだろう。
Ms Marabe said she saw the “live burials” with her own eyes during a five-month trip to PNG’s remote Southern Highlands. PNG is in the grip of an HIV/Aids epidemic – the worst in the region. Officials estimate that 2% of the six million population are infected, but campaigners believe the figure is much higher. HIV diagnoses have been rising by around 30% each year since 1997, according to a UN Aids report.
感染爆発前夜などという言い方をすることがあるが、まさにそのケースだろう。PNGのHIVの状況に関しては、フジテレビの佐々木恭子アナによる取材(同局「とくダネ!」 2007年5月28日・29日放送)でご覧になった方もたくさんいるかもしれないが、確実に感染は広がっている。あの時点で、病院には、きちんとした運営ができないほど多くのHIV感染者が入院していた。
Margaret Marabe, a known local activist in PNG, carried out an awareness campaign in the Tari area of the Southern Highlands earlier this year. “I saw three people with my own eyes. When they got very sick and people could not look after them, they buried them,” she told reporters.
She described how one person called out “mama, mama” as the soil was being shovelled over their head. Villagers told her that such action was common, she said.
泣き叫ぶ感染者を村人たちが生き埋めにするとき、村人たちの思いはいったい何なのであろうか。今までも、このような「流行り病」があるときには、そうやって対処してきたのだろうか。それが、彼らをここまで生かしてきた文化的な適応の一形態なのであろうか。
一刻も早い対策が望まれる。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/6965412.stm
補足:実際に生き埋めにしているかどうかは研究者の中でも懐疑的なヒトもいるとのこと。というのも、主張しているのがMargaret Marabeだけだからだ。きちんと立証されているわけではないのだ。(9/12)