今も猛威を振るっている新型インフルエンザ。私が日本をたった5月末は、中国での感染はあまりまだ報告されていないころだった。なので、中国は水際での対策に躍起になっていた。
搭乗すると、体調に関する申請書が配布され、ここ最近の体調を書き込む。みんながみんな、きちんと報告しないだろうから、これだけじゃ意味ないなと思いながら、むしゃむしゃ機内食を食べたり、うとうとしたりして時間をすごしてた。
飛行機がそろそろ上海に着くころ、フライトアテンダントが乗客の検温を始めた。おでこにほんの一瞬、光を当てて計測する。中には何度か測りなおされている人もいて少しあせった。ここで感染者が発見されたら、調査どころではない。完全に隔離である。(それはそれでいい経験だけど。)
着陸してもしばらく機内で待機させられた。今度は何かと思っていたら、検疫官による検査があったのだ。検疫官が足りていないのか、小一時間、検疫官が来ず待たされた。
しばらくして全身保護服を着てゴーグルにマスク、という完全装備の人たちがやってきたのを見て焦る。フライトアテンダントが使用していたよりも性能のよさそうな体温計で次々に検温。
搭乗率は20%ほどだったので、それほど時間がかからなくてよかった。後ろのおじさんたちが、日本の国会で答弁した女性検疫官についてしきりにあーだこーだ言っていた。
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