インチキタクシーとのバトル


空港から市内までタクシーで移動。空港を出てすぐ声をかけてきたあんちゃんの個人タクシーに乗って「しまった」。300元でどうだというから、そんなに高いはずはない、メーターを使って行け、と念押し。ところが、このあんちゃん、メーターを倒さずに走り出す。何度もメーターを使うように言ったのだが、そのたびに話をそらす。「あれは、新しいターミナルですよ。」

その後も、一向に使う気配がない。途中からは完全に頭にきて、どうやって中国語で踏み倒せるか思案。あんちゃんは友だちを助手席に乗せていたから、2対1。普通に考えたら負けるけど、なんか気の弱そうな二人だから、勝てる気がした。(わざわざ勝負する必要がないんだけど・・・。)

目的地の近くまで来ると、領収書はいるか?ときく。上海のタクシーはメーターに直結した領収書発行機が備え付けられていて、そこには走行距離、走行時間とともに料金が記されている。
メーター使っていないのに出せるはずがない。おうおう出せるものなら出してみろと思っていたら、汚い手書きの領収書を出してきた。これまたカチンときて、領収書を投げ返した。

タクシーの運転席の後ろには、監督官庁が書いたボード。そこには、運転手がメーターを使用しない場合、乗客は運賃の支払いを拒否できると書いてある。ようし、こうなったら徹底抗戦だ。これから長い調査という戦いが始まるのに、いきなり負けるわけには行かない。300元払えという運転手に、「警察に連れて行け」の一点張り。

最初は、強気に出ていた運転手も、こちらが覚悟を決めたとみて、だんだん弱気に。「先生、いくらなら払えるのですか?」と聞いてきた。

相場は大体150元程度であることは、空港の案内板に書いてあったので知っていた。こちらだって、別に相手をいじめたいわけではない。フェアな値段ならきちんと払うつもりだ。

150元払うというと少ないと文句を言う。とおりすがったタクシー会社のタクシーを止めて、料金を聞いた。すると170元位だという。仕方ないから170元払い、もっとよこせと騒いでいるあんちゃんを振り切ってホテルに入った。

中国語大してできないのによく戦った、と誇らしい気持ちになっていた。同時に、外国で暮らすことってやっぱり覚悟が必要だと改めて思った。(しかし村ではそういういやな思いをまったくしない。)


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