調査準備もひと段落
海南島に再上陸してからだいぶ経つ。調査の算段もひと段落したので、すこしだけメモ。
調印式がらみのイベントが一通り終わり、先生たちが帰ってからは、調査の事前準備でずっとあわただしい。CDCの8階に不相応に大きなオフィスをもらって、ああでもない、こうでもないと言い合いしながら李君と作業をしている。作業の中心は調査票のブラッシュアップと各方面への調整(必要資材・車の手配、スタッフの招集など)。ありがたいことにCDC主任(各機関のトップのことを主任という。工場の主任とかそういうイメージではない。)が全面的にバックアップしてくれているので、基本的には問題がないのだけども、話が通っていないケースがやはりどうしてもあって、そこを顔見世興行しながら、つめていく。
調査員の確保にはかなり手こずったけど、ようやく目処が立った。来月の調査はとりあえず6人の調査員と2人の医療スタッフと一緒に調査を開始することになりそうだ。明日、彼らへのインプットを行うことになった。彼らのモチベーションをあげるためにも、まじめにスピーチをしなければならないな。ちなみにトレーニング資料は李君がベースを作ってくれるので、それを一緒にブラッシュアップするのがドキュメント作成の基本的なスタイルだ。WordとかExcelの使い方一つでも勉強になってくれているみたいなのでよかった。道玄坂の汁べぇの店員さんに触発されて、暖かい気持ちで後輩に向かい合えている。いいことだから、長続きしますように(苦笑) 今のところ学んだのは、タスクを振ったのにやっていないというのはタスクを振った側の責任だと思って生きたほうが精神衛生上いいということ(トホホ…)。
まぁ、CDCには散々お世話になっているので、李君へのインプットも含め、CDCに還元できることは、どんな小さなことでも還元できるようにしたい。CDCの主任もこういう機会を活かして、スタッフのトレーニング機会にしようと考えてくれているようだ。(だから外部から調査員を数人招集したことにはハッピーではないらしい。内部で集まらなかったから仕方ないのだけど・・・。)
近いうちに今回のテーマで中国国内の研究費を申請するそう。これがきちんと通れば、研究の新しい展開がまた生まれるはずなのでありがたい。あとは後輩で中国研究する人が出てくればな・・・。中国調査グループとしてしっかりがっちり研究したい。
あと、調査準備の合間に、李君の友達やCDCのスタッフと一緒にご飯を食べに言ったりしているのが、海口の生活がどういうものであるのか理解するチャンスになっていて、なかなか有意義だ。李君の中学や高校のクラスメート7人と一緒にご飯を食べたり遊びに行ったりすることが多い。今日も彼らと一緒に夕ご飯に牛肉鍋を食べた。
彼らと時間を一緒にすごしていると、李君以外の彼らがみんな(7人のうち2組4人は夫婦なので7台あるわけではないが、)車を持っていることとか、家を買うとか買わないとかそういう話をしていることとか、二人がiPhone4を持っていることとか、中国の中産階級の生活水準の向上をまさに目の当たりにしているのだと思う。彼ら自身は給料がよくないというけれども、それなりにいろいろなサービスが購入可能になりつつある状況の中に生きていて、なんだか楽しそうだ。