海洋天堂


映画は父子の入水シーンからはじまる。足に重りをつけた二人が海に引き込まれていく。

水族館職員の王心誠は末期の肝臓がんだと診断されていた。迫り来る死を目の前にした彼の気がかりは、自閉症と知的障害を持つ21歳の息子、大福のことだった。

悩んだ彼がとったのは、心中を図るという方法だった。しかし心中は失敗に終わってしまう。泳ぎが得意な大福が重りを外したため二人は助かってしまったのだ。

そこで心誠は大福を受け入れてくれる施設を探す。なかなか見つからないが、それでも諦めずに施設を探し続ける。その姿が周りの人を動かしていく。しばらくしてある施設に預けることができることになった。

それでも、大福にしてやらないといけないことはまだまだたくさんあった。ひとりでも生活できるように必要なこと―鍵の開け方、卵に割り方、バスの乗り方―を教えること。そして、大福がひとりになっても寂しくないように、自分が水族館にいる海亀であると知ってもらうこと。

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ジェット・リーが挑戦した初めての非アクションもの。大福を演じた俳優、文章がうますぎる。最後に、大福が父に教わったことをこなしていく姿を描いたシーンは感動的。でも、こんなにハッピーエンドになるケースはほとんどないのだろうと考えると、のんきに感動しているわけにもいかない。

▼映画サイト:http://www.crest-inter.co.jp/kaiyoutendo/
▼Goo映画:http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD18516/index.html
▼youtube


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