Mediated communication (媒介されたコミュニケーション)
Katz, J. E., Rice, R. E., Acord, S., Dasgupta, K., & David, K. (2004). Personal mediated communication and the concept of community in theory and practice. In P. Kalbfleisch (Ed.), Communication and community, communication yearbook 28. (pp. 315-371). Mahwah, NJ: Erlbaum.
http://www.comm.ucsb.edu/faculty/rrice/a80.htm
This chapter has three purposes: first, to review theoretical and practical aspects of the concept of community that may be relevant to a better understanding of relationships between mediated communication and community; second, to explore how personal mediated communication may be affecting the creation, processes, and fates of communities; and third, to consider how the power of mediated communication technologies might alter traditional theories of communities. The chapter begins with a review of the concept of community, discussing positive and negative perspectives on the relationship between mediated communication and community. Then the chapter examines mediated communications, especially the Internet and mobile phone technology, and their potential impact on social relationships within communities. Next, the chapter considers the prospect of virtual mobile communication-based communities becoming an effective source of social capital. Interwoven with these considerations are suggestions for modifications in traditional community theory-building in light of these new technologies. Mobiles are a special focus because already so much of the world’s population are using them, and the number of users and the extent of their use are expected to continue to grow rapidly.
[意訳]
本章には3つの目的がある。ひとつめは、媒介されたコミュニケーションとコミュニティの関係をよりよく理解するために妥当なコミュニティ概念について、理論的、実践的な側面をレビューすることである。ふたつ目は、個人レベルで行われる媒介されたコミュニケーションがコミュニティの発生、過程、命運にどのように影響を与えているか探求することである。3つ目は、媒介されたコミュニケーションの技術がもつ力がコミュニケーションの伝統的な理論をどのように変容させるか考えることである。この章は、コミュニティの概念のレビューから始まり、媒介されたコミュニケーションとコミュニティの関係についてポジティブ・ネガティブの両方の側面から議論する。さらにこの章は、媒介されたコミュニケーション(特にインターネットと携帯電話の技術)と、それらがコミュニティの中の社会的な関係にもたらす潜在的な影響について調べる。次に、携帯電話のコミュニケーションに基づいたバーチャルなコミュニティが社会的資本の効果的な源になる見通しについて考える。これらの考察に織り交ぜられるのは、こうした新しい技術という観点から見たときのコミュニティ理論に関する伝統的な構築がどのように修正なされるべきか提案することである。携帯電話については特別な焦点を絞って議論を進めている。それは、もうすでに世界人口の多くが携帯電話を利用しており、使用者数や使用の程度がこれからも急速に増加し続けることが予想されるからである。
・媒介されたコミュニケーション(mediated communication)という表現が具体的に何を示しているのかまだ判別不能。少なくとも日本語では関連文献を見つけることができなかった。Computer-mediated communication(コンピュータに媒介されたコミュニケーション)という表現は出てきている。
・やっぱりインターネットと携帯電話の出現は大きなインパクトを与えているわけだな。
・すこしアブストラクトが内容的に重複しているような印象を受けた。
・これは必ず細かく読もう。