龍馬の妻とその夫と愛人


67011今回は佐藤B作やあめくみちこなど、テレビなどでも目にする有名どころが出演した演劇。劇団東京ヴォードヴィルショーによる「竜馬の妻とその夫と愛人」。劇場は前回と同じ下北沢のザ・スズナリだ。

今回の感想はただひとつ。佐藤B作がこんなに格好いいなんて知らなかった、ということ。

日常のありふれたシーンを切り取ってデフォルメして演じることは演劇の要素なのだろうけど、きっとそれだけを目的にしてしまうと噓しか見えなくなる。演劇に欠かせないのは嘘の合間に見え隠れする真実だ。佐藤B作の演技には、この瞬間に生きているという真実を圧倒的に感じさせるものがあった。これは彼がひどい汗かきだからというだけではなくて、舞台から飛び出してきそうなほどの人間的魅力によるのだろう。そういえば、あめくみちこが入ってきた時にも大いに空気が変わったな。なんてすごい夫婦なんだ。

気になる点をいくつか。まず、「ちょっと時間ある?」という台詞が若干多いのではないか。そしてふたつめ。おりょうを逃がしたあとの覚兵衛の台詞回しについて。すぐに「痛い」というのではなく、「ちゃんと言えるじゃないか」→「いつまで抑えているのだ!」という台詞の方が自然ではないかと思ってしまった。だって、明らかに弱そうな松兵衛がそんなにB作を抑えつけてられるはずはないからね。覚兵衛が松兵衛の言葉に心を打たれて動かないという方がストーリーとして自然な気がしました。

とにかく満足度の高い劇でした。


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