ホテルルワンダから
世界の人々は、あの映像を見て
怖いねというだけで、
ディナーを続ける――
これは、映画「ホテル・ルワンダ」の1シーン。ルワンダの虐殺シーンを取材したカメラマンの台詞だ。
ホテルに宿泊していたカメラマンの一人は、虐殺シーンを取材してきた。この映像を見れば、必ず助けが来ると思ったルワンダ人の主人公に対し、彼は、酒に酔いながら悔しそうに言った。
世界の人々は、あの映像を見て怖いねというだけで、ディナーを続ける――
今の(大多数の)先進国の人たちの姿勢を端的にあらわしていると思う。そしてホワイトバンドが、これを助長するだけのものにならなければいい、そう思う。
「貧困? 知ってる、知ってる、かわいそうだよね。」
「かれら」も幸せになれればいいのにね。」
「よかったね。私たちは、こういう世界に生まれて。」
「幸せって、こういうのを見たときに実感するよね。」
本当にそれでいいのだろうか。一歩先へ。
もし、貧困を撲滅する必要を感じているのなら。