ナイロビの蜂 レビュー(1)


ナイロビの蜂という映画を見に行った。

公開は5月で、ずっと前から見てみたいなと思ってはいたものの、結局見ることができずにいた。ところが昨日、映画を見に行かないか、ということになり、ふとナイロビの蜂について思い出し検索してみると、「下高井戸シネマ」でやっているとのこと。交通アクセスはいまいちなのだが、せっかくなので、小学生のころに祖母につれられ、「マジカルたるるーと君」の映画を見た懐かしの下高井戸シネマを訪れた。

映画の感想としては、正直いまいち、かな。ストーリーも比較的見え見えだったし、現代社会が抱える「アフリカ問題」を表現するという点では、ずっと前に見たホテル・ルワンダの方が上手く伝えていた。結局、どうやっても援助側と被援助側に厚い壁があるということ。

ただ描かれていたものを見て、アフリカっぽいな~と感じたり、これカメルーンにもあった!とか、ありそう、ありそう、みたいな光景が多数含まれていたので、変なノスタルジーに浸りながらこの映画の筋を追っていた。

気がついたらもう一年経ってるんだもんね・・・。

                    + + + + + + + +

もし、この地球上に日本しかなかったら、
豊かな「先進途上県」と貧しい「発展途上県」に分かれていたと思う。
それでも、この世界で、格差はありつつも、一応、日本という国になって、
大体おんなじ水準にあるのは、それは日本がひとつだからだ。
外国諸国に対して、日本がひとつだからだ。
富める県が貧しき県を引っ張っていってるからである。

そりゃ確かに同じ言葉はなすし、
そりゃ確かに同じような顔をしている。
日本を「ひとつ」に感じやすいかもしれない。
世界を「ひとつ」に感じるよりかは。

でも、
これだけたくさんのニュースが流れて、
これだけたくさんのイメージを与えられたら、
世界だって「ひとつ」感じたっていいじゃないか。

「ひとつ」にならなきゃ、貧困なんてなくならない。

追記(9/19)
作品中に「オックスファムに電話して」というせりふがあり、改めてオックスファムのイギリス社会における認知度の高さを認識しました。


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