Neighborhood-centered view of community (「ご近所さん」という含意のあるコミュニティ観)


Ethiopia, U.S. partner for veterinarian project

情報ソース

Wellman, B. (2005). Community: From neighborhood to network. Communications of the ACM, 48(10), 53-55.
http://dl.acm.org/citation.cfm?id=1089137

Abstract

Communities are networks of interpersonal ties that provide sociability, support, information, a sense of belonging, and social identity. Well into the 20th century, communities were equated with neighborhoods—bounded groups of people living near each other. This neighborhood-centered view of community made only partial sense because people have always had long-distance community ties either by traveling themselves or through connections with soldiers, artisans, peddlers, traders, marriage partners, shepherds, and the rich.

[意訳]
コミュニティは個人をつなげるネットワークであり、社交性、サポート、情報、帰属意識、社会的なアイデンティティを提供するものである。20世紀になってようやく、コミュニティというものが、近隣(Neighborhood)、つまり互いに近くに居住する人々のあつまりと同一視されるようになった。近隣(Neighborhood)という概念を中心に据えたコミュニティ観は、部分的にしか理解可能とは言えない。なぜなら、人々はずっと長距離におよぶコミュニティのつながりを保持してきたからだ。それは、(自分たちが)長距離移動を移動することだったり、(自分たちの場所にやってくる)軍人、職人、行商人、商人、結婚相手、牧師、富裕者とつながりを持つことによって保持されてきたのだ。

つぶやき

・コミュニティが地理的に拘束されていないというのは、むしろ20世紀前にみられたということか。これは新たな角度からの記述かも。おそらく、都市が興って、ある程度集住化するようになって初めて、「地理的にご近所の(Neighborhood)」という含意を含んだコミュニティが成立したとこの論文では書いているのだろう。どのような時代にどのようなコミュニティ間のつながり存在したのか、この文献を読んで丁寧に整理していく必要がありそう。
・でも、原始人間社会においてははやっぱり地理的に拘束されていたよな。


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