民主的なリーダーの選び方


2017-01-24 (2)大統領選のことではない。

私が所属するCarolina Population Center(CPC)は現在、3人の候補者(ちなみに全員女性)の中から次期Directorを選考するプロセスの中にある。

なんで「部外者」である私がその情報を知っているかというと、選考プロセスが公開されているからだ。候補者はそれぞれCPCに来て講義をしたり、いろんなグループと面接をする。教員だけではなく大学院生やポスドクとの話し合いも設定されているのは驚きだった。ポスドクや大学院生は学内のエスコートを担当したりすることもある(今日の夕方は私もエスコートを担当して、CPCとSchool of Public Healthの間を一緒に移動した)。最終的な決定は選考委員会が下し、我々には候補者を選定する投票権はない。しかし、意見を収集するためのオンラインのフォームは送られてきて、そこへ講義、話し合い、エスコートした際の感想を踏まえての意見を書けることになっている。

すごく新鮮である。すべてbehind closed doorsで決まった後にふんわり漏れてくるのを聞いて誰が教授になったか分かる日本での選考とは対照的だ。

いろんな人を巻き込むことで、様々な立場にある人との関わり方がつまびらかにされるので、よりよい候補者の選定にもつながるだろう(こういう方式を取っていたら採用されることがなかった教員は決して少なくないような気がする苦笑)。もっと重要だと思うのは、巻き込まれた側に及ぼす影響だ。巻き込まれることで、CPCのこれからや、もっと言うと研究者として自分があるべき姿に思いをはせるきっかけになる。メンバーがそうした思考実験を繰り返せる仕組みを組織に組み込むことは重要だと思う。

他人に回ってきた打席でも、ちゃんと自分の打席のように緊張してしっかり向かい合う—―そんな繰り返しをして経験値を上げておかないと、たまに来た自分の打席の時に見逃し三振になってしまう。逆に言うとチームにいるみんながきちんと毎回バットを振っているから組織として大きな満塁ホームランが打てるのだと思う。この差はかなり大きい。

写真は建て替え中のCPCが入るビル(http://carolinasquarenc.com/)。