MTG20140209


中国、農村と都市の年金統一

・李克強首相が主宰する常務会議を開き、農村と都市の年金制度を統一することを決めた。
・農民対象の「新型農村社会養老保険」と都市の非就業者対象の「城鎮居民社会養老保険」を統一。
・5億人程度が対象。年金を公平にする狙い。
・時期は明らかにしていない。
・中国ではこのほか、公務員対象の年金と都市部の企業勤務者対象の年金が存在する。

◎コメント
・都市と農村と分けていられなくなりつつあるのだろう。
・これから急激に高齢化が進む中で、将来の推計はきちんとされているのか。
・一人っ子政策を緩和した時に、子どもの数はきちんと増えるのだろうか。

◎リンク
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0703U_X00C14A2FF2000/

農村経済分野の7つの重点

・2014年の農村経済に関する政府の7つの重点
 (1)農村の強化・優待政策の強化、(2)糧食の安全保障能力の向上、
 (3)農村のインフラ建設の強化(水利など)、(4)農村の持続可能な発展の長期的なメカニズム構築の促進、
 (5)農産品市場価格と調節メカニズムの完成、(6)新型の農業経営主体の支持の強化、
 (7)農村の各種改革の促進
・「全国新規1000億斤糧食の生産能力計画」の早期実施を目指す。
・土地の経営権利を開放し、土地の請負の経営権利を金融機構に抵当に入れ、融資すると認める。

◎コメント
・こうした目標はどのような頻度で到達をチェックされているのだろうか。
・調査している村がどの程度こうした目標を達成しているか知りたい。

◎リンク
 http://www.xinhuaxia.jp/1131335718

上海はトップ、しかし農村部は・・・ 中国教育格差の現状

・国際学習到達度調査(PISA)で、中国・上海市が読解力、数学、科学の全分野で首位に輝いた。
・移民の子どもたちが試験から除外されており、調査結果は市全体の学力を正しく反映していないという批判も。
・上海では高卒者の大学進学率が84%に上るのに対し、農村部の貧しい家庭から大学に進学するのは5%以下に過ぎない。高校就学率も40%。
・中国政府:「国家中長期教育改革と発展計画要綱」を発表。農村部に優秀な教師を派遣する方針
・清華大学附属高校のジアン氏:エリート層が私学に流出し、貧困層の教育は置き去りにされるのでないか。
・NGOティーチ・フォー・チャイナのシュライヒャー氏:今すぐに学校システムを変えなければ、富裕層が金で教育を買い、公教育を捨てる。

◎コメント
・調査に漏れてしまう層をきちんと把握していないと、調査自体に意味がなくなる。
・日本は大学進学率が50%、高校進学率が97%。長ければいいってもんじゃない気はするな。
・進学率ではなく、進学率が上がるスピードと経済成長の相関が高い気がする。

◎リンク
 http://www.cnn.co.jp/world/35042895-1.html

中国:“農民工の悲哀”

安徽省界首市田営鎮魏窯村の李中さんは、1999年に高校を卒業すると同時に職を求めて上海にやってきた。月収300人民元(約5000円)の見習工としてプレス工場で働き始め、苦労をいとわず技術を磨く熱意が実を結び、すぐに熟練工として認められた。その後、次々と職を替え、その度に新しい技術や知識を身に付けた。平行して経営マネジメントも学んだ。実際の現場と、管理業務の両方に通じる人材として、ある企業から管理職待遇で招かれるまでになった。部下を率いて販売部門をまとめたが、上海の不動産価格はじわじわと上昇を続け、家を持つことはおろか、部屋を借りることも簡単ではない。
李さんの住む辺りは、もともと1平方メートルあたり6000~7000人民元(約10~12万円)の不動産価格が、2~3万人民元(約33~50万円)に高騰していた。加えて、都市戸籍を持たない子供が上海で教育を受けるには困難がつきまとう。李さんは12年、家族を連れて安徽省の故郷へ戻る決断をした。しかし、故郷に李さんの職工技術やマネジメント能力を活かせる仕事はなかった。職を転々とした末に自ら起業。化粧品販売の失敗を経て、現在は山羊の養殖を手掛ける。しかし、経験不足から大量に子山羊を死なせるなど、思い通りの成果を上げることはできず、かろうじて体裁を維持しているのが現状。李さんは「もし、あのまま上海に居られたら、これほどの挫折を味わわなくて済んだだろう」と、溜め息をつく。
あるとき李さんは、資金繰りの準備として、界首市に所有するマンションの査定を不動産仲介業者に依頼した。しかし期日になっても査定額は一向に明示されない。何度も先延ばしにされた挙句、ついに「賄賂を渡すまで、査定額が出ない」というシステムを理解した。「もし友人に言われなければ、まだバカ正直に待っていた」という李さんは、「5万人民元(約83万円)を借りるために賄賂代を上乗せするくらいなら、はじめから民間金融を利用する」と、あっさり依頼を引っ込め、民間金融を通じて資金を工面した。「多少利息が高くても、よっぽど気が楽だ」と笑う。春節後、廃電池回収業の会社を興すつもりだという李さん。「それが軌道に乗らなければ、単身、上海へ戻って職を探す。家族と離れるのは辛いが、農村のさびれようは、もはや生活する術を見出すことができない」と語る。その横顔には、都市と農村の格差を身をもって痛感したことによる悲哀がにじんでいた。

◎コメント
・かわいそう、とかそういうレベルの話ではない。
・圧倒的に多数の農民が都市に勝てないのは、数が多いだけで連帯できていないからだ。
・この戸籍制度で失われる機会損失は途轍もなく多いのだと思う。
・中国経済には、戸籍制度をなくすという最後のカードがあるが、切り方を間違えると国が大変なことに。

◎リンク
 http://www.newsclip.be/article/2014/02/05/20668.html